センサの設定
センサの登録後の運用。現在値の確認、履歴保存の設定、つなぎ方と読み方の設定
センサは「数値を継続的に出すデバイス」です。データは 2 経路に分かれます。
- 現在値は 5 秒ごとに更新され、画面を開けばすぐ確認できます。履歴保存を切っていても表示され続けます。
- 履歴はクラウドに蓄積され、後から集計・可視化できます。保存はデバイスごとに ON / OFF を切り替えられます。
登録手順はデバイスの追加と管理を参照してください。AI 推論デバイスもセンサと同じ仕組みで数値を出します(→ AI 推論を使う)。
現在値を確認する
デバイス詳細を開くと、上部に現在値が大きく表示されます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 数値 + 単位 | 直近の計測値。単位は metric_key の定義から表示されます |
| データ待ち | まだ値が届いていない。センサの接続やエッジPCの状態を確認してください |
| 最終更新 | 値が更新された日時 |
デバイス一覧の「状態」列にも、オンライン状況と併せて現在値が表示されます。複数センサをまとめて見たいときはこちらが便利です。
履歴の保存を設定する
デバイス詳細の設定パネルで 2 つの項目を変更できます。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 時系列 DB へ保存する | チェックを外すと履歴の蓄積を止めます。現在値の表示は続きます |
| 履歴送信間隔(ミリ秒) | 履歴を送る間隔。例 5000 = 5 秒ごと。未設定ならエッジPCの既定値(5,000 ミリ秒)を使います |
現在値だけ見られれば十分なセンサは、履歴保存をオフにしておくとデータ量を抑えられます。
つなぎ方と読み方
センサは登録時に 読み方(何を手がかりに値を取り出すか)と つなぎ方(エッジPC とどう繋ぐか)を選びます。読み方は登録後に変えられません。 何を測る値かは metric_key で決まるので、読み方は機器の出力に合わせて選びます。
| 読み方 | 対象 |
|---|---|
| 電文(電子天秤・シリアル出力の計測器) | 数値を 1 行ずつ文字で流す機器。行から数値を取り出す形式を指定します |
| Modbus 機器 | 産業機器で標準の Modbus。レジスタを指定して読みます |
| つなぎ方 | 入力する項目 |
|---|---|
| ネットワーク(シリアルサーバー・LAN 対応機器) | 接続先に IP アドレスとポートを tcp://192.168.1.50:9001 の形式で入力します。シリアル出力の機器はシリアルサーバーを介して繋ぎます |
| シリアル直結(エッジPC の COM ポート・USB シリアル変換器) | シリアルポートをエッジPC で検出したポートから選び、ボーレート・データビット・パリティ・ストップビットを機器に合わせます(既定 9600 / 8 / なし / 1) |
シリアルポートの一覧は、先にエッジPC を選ぶと表示されます。抜き差しした後は横のボタン(再検出)で読み直します。一覧に出ないときは 「パスを直接入力」 を選び、デバイスパスを入力します(抜き差しで番号が変わらない /dev/serial/by-id/ を推奨)。
アナログメーターはカメラで読むため、AI アプリから追加します(→ アナログメーターを読み取る)。
電文の形式を選ぶ
電文は、機器が 1 行ずつ送ってくる文字列のデータです。読み方が電文のセンサは、その 1 行のどこを計測値として読むかの決まり(電文の形式)を登録時に 1 つ選びます。形式の選択肢は、何を測る機器か(重量・温度・湿度・圧力・電力・その他)でまとまっています。選ぶと、下に形式の説明・メーカー・対応する製品・「送られてくる電文の例」(計測値になる部分に色が付きます)・**「計測値になる値」**が出ます。機器の電文と見比べて選んでください。
形式に機器の出荷時の通信設定があるときは 「機器の出荷時の通信設定」 として表示されます。シリアル直結で入力中の通信設定がそれと違うと、出荷時の通信設定に合わせるボタン(例: 「2400bps・データ 7 ビット・パリティ 偶数・ストップ 1 ビット にする」)が出て、押すと入力欄に反映されます。仕様書がある形式は 「仕様書を開く」 から確認できます。
用意している形式の一覧と、合う形式が無いときの登録方法は電文の形式を参照してください。
Modbus 機器の読み取り設定
読み方が Modbus 機器のときは、機器のレジスタマップに合わせて次の項目を入力します。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| プロトコル | Modbus TCP / RTU over TCP(シリアルサーバー経由)。つなぎ方がシリアル直結のときは表示されず、Modbus RTU で読みます |
| ユニット ID | 0〜247 |
| レジスタ種別 | 保持レジスタ (FC03) / 入力レジスタ (FC04) |
| レジスタアドレス(0 始まり) | 読み出す先頭レジスタ |
| データ型 | int16 / uint16 / int32 / uint32 / float32 |
| 語順(32bit 時) | big(AB) / little(BA)。32bit のとき機器の仕様に合わせます |
| スケール(生値 × scale) | 工学値へ換算する係数。例: 生値が 0.1V 単位なら 0.1 |
| オフセット(+ offset) | 換算後に加算する値 |
値が入らない・値が合わないときは、レジスタアドレス・データ型・語順の 3 つを機器の仕様書と突き合わせてください。語順が逆だと桁違いの値や負の値になります。スケールが違うだけなら値そのものは出るので、桁が合わないだけならスケールを見直します。
接続先と読み方を変える
デバイス詳細の 「接続先と読み方(電文)」(Modbus 機器は「接続先と読み方(Modbus)」)で、つなぎ方・接続先・シリアルポート・電文の形式・Modbus の読み取り設定を登録後に変えられます。入力して 「保存」 をクリックするとエッジPC に反映されます。「元に戻す」 で保存済みの値に戻ります。
エッジPC がセンサを開けない・読めないときは、この欄の上に 「エッジPC からのエラー: …」 として理由が出ます。
アナログメーターを読み取る
アナログメーターは、カメラで撮影した指針式メーターを数値として読み取るセンサです。AI アプリのメーター読み取りから追加し、設定と現在値は AI アプリの詳細画面に出ます。通信機能を持たない既設の圧力計・温度計などを、配線もセンサ増設もなしにデータ化できます。読み取った値は他のセンサとまったく同じ扱いで、現在値と履歴の両方に流れます。
エッジPCが一定間隔でカメラを撮影し、画像から指針の向きを検出して、角度を計測値に変換します。
キャリブレーションを調整する
AI アプリの詳細画面の「設定」タブにある 「メーター読み取りのキャリブレーション」 で、読み取りの基準を調整します。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 最小値のときの角度 / 最大値のときの角度 | 指針が振れる両端の角度。右向きが 0 度、反時計回りが正 |
| 最小値 / 最大値 | 上の角度に対応する計測値。メーターの目盛りの端の数字を入れます |
| ROI X / Y / W / H | メーターを切り出す範囲(画像全体に対する 0〜1 の割合)。空欄なら画像全体 |
値を変えて 「保存」 をクリックすると、エッジPC側の読み取りに反映されます。
読み取り間隔
撮影間隔は、他のセンサと同じ 「履歴送信間隔(ミリ秒)」 で指定します。ゲージではこの間隔が撮影そのものの間隔も兼ねます。
- 下限は 5000 ミリ秒(5 秒) です。それより短く設定しても 5 秒間隔で動作します。
- 圧力計・温度計のような緩やかに変化する計器では、30000 ミリ秒(30 秒)程度が目安です。
蓄積したデータを見る
デバイス詳細の 「履歴を分析で見る →」 から分析画面へ移動できます。用途に応じて 3 つの見方があります。
データが表示されないときは
デバイスがオンラインかを一覧の「状態」列で確認します。
現在値が更新されているかをデバイス詳細で確認します。ここが データ待ち なら、センサ本体・接続先設定・エッジPC側の問題です。
履歴保存が ON かを確認します。オフの場合、現在値は見えても分析にはデータが出ません。
7 日以内のデータかを確認します。それより古いデータは自動削除されています。
詳しい切り分けはトラブルシューティングを参照してください。