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トラブルシューティング

症状別の切り分け手順。どの層で止まっているかを上から順に確認する

運用中によく起きる症状と、その切り分け手順です。まずはどの層で止まっているかを上から順に確認するのが近道です。

ブラウザ
クラウド
エッジPC
カメラ / センサ

経路の考え方はシステム構成にまとめています。「設定の経路」と「映像の経路」が別であることを押さえておくと、切り分けが速くなります。

まず確認する 3 点

確認 見る場所 意味
エッジPC が生きているか エッジPC詳細画面に CPU / メモリが出るか 出るならクラウドと通信できています
デバイスが繋がっているか デバイス一覧の「状態」列 ● オンライン ならエッジPCから機器へ到達しています
設定が届いたか 各パネルのバッジ 開始中... のままなら未反映

デバイスが「オフライン」のまま

エッジPCそのものが止まっているのか、個別のデバイスだけの問題かを切り分けます。

エッジPCの詳細画面を開きます(サイドバー →「エッジPC」→ 対象をクリック)。

CPU / メモリなどの値が表示されていれば、エッジPCはクラウドと通信できています。この場合は個別デバイスの問題なので、手順 4 へ進みます。

「エッジPC がオフラインのため表示できません」と表示される場合は、エッジPC自体がクラウドに接続できていません。次を確認してください。

  • 現地のエッジPC の電源とネットワーク
  • エッジPC から外向き HTTPS(443)でインターネットへ到達できるか
  • セットアップコマンドがエッジPC 上で最後まで終わったか(途中で失敗していれば端末にエラーが残っています)

個別デバイスの場合、エッジPC からその機器に到達できるかを確認します。

  • カメラ(RTSP / HTTP): URL、カメラの電源、認証情報
  • カメラ(USB / CSI): エッジPCへの物理接続と権限 → 下記「USB / ラズパイ カメラが一覧に出てこない」
  • デバイス詳細の接続状態の横に カメラから映像が届かないため、取り込みを再起動しました と出ている: 映像が 1 分以上止まったため、エッジPC が取り込みを自動でやり直しています(USB / MJPEG のカメラと、音声を無効にした IP カメラが対象)。映像が戻れば消えます。何度も出る場合は、カメラを挿し直すか電源を入れ直してください
  • センサ: デバイス詳細の「エッジPC からのエラー」、接続先(tcp://ホスト:ポート)またはシリアルポート、シリアルの通信設定、センサ本体
  • Modbus: ユニット ID、機器側の Modbus 有効化設定

カメラの RTSP が通るか確かめる

エッジPC 上で ffprobe を実行すると、ThingsConnect を介さずに疎通を確認できます。

ffprobe rtsp://admin:pass1234@192.168.1.100:554/stream1
  • ここで失敗するなら、URL・認証情報・ネットワーク・ファイアウォール(RTSP は通常 554)の問題です。
  • ここが通るのに ThingsConnect 側でオフラインなら、登録した URL の入力ミスを疑ってください。

ライブ映像が表示されない

ライブ映像が無効です。 と出る場合は、デバイス詳細の「映像」タブの 「ライブ映像」 パネルで 「有効にする」 をクリックします。→ カメラの設定

映像に接続できませんでした。 と出る場合は、まずデバイスとエッジPCがオンラインか確認し、「再接続」 を押します。

オンラインなのにつながらない場合は、映像ソースの設定ミス、カメラの停止、カメラ側の同時接続数の上限が主な原因です。USB / CSI カメラでは、他のソフトがカメラを掴んでいないかも確認してください。

それでも映らない場合は、ブラウザからエッジPCの Base URL に到達できていないか、WebRTC(UDP)を通さないネットワーク(プロキシ経由でしか外部へ出られない社内網など)にいる可能性が高いです。Base URL をブラウザのアドレスバーに直接入力して応答があるか、別のネットワークからなら映るかを確認してください。

USB / ラズパイ カメラが一覧に出てこない

デバイス追加フォームで 「USB / Web カメラ」 または 「Raspberry Pi カメラ (CSI)」 を選んでもプルダウンが空の場合、原因は次のいずれかです。フォームの入力欄の下に表示されるメッセージが手がかりになります。

表示されるメッセージ 原因と対処
先にエッジPCを選択してください。 検出はエッジPCごとに行うため、先にエッジPCを選びます
エッジPC に接続できませんでした。 エッジPCがオフラインか、Base URL に到達できていません。→ 上記「デバイスが「オフライン」のまま」
エッジPC に v4l-utils が入っていないため検出できません。 エッジPCのセットアップが古い版です。設置業者に連絡してください
エッジPC に rpicam-apps が入っていないため検出できません。 同上(Raspberry Pi OS 以外では CSI カメラは使えません)
接続されたカメラが見つかりませんでした。 カメラが物理的に接続されていないか、下記の権限設定が済んでいません

接続されているのに 接続されたカメラが見つかりませんでした。 になる場合は、エッジPC側でカメラへのアクセス権限が有効になっていない可能性が高いです。権限が無いとカメラは物理的につながっていても一覧に出ません。セットアップ後にエッジPCを一度も再起動していない場合に起きるので、配備担当者にエッジPC の再起動を依頼してください。

どの場合でも 「手入力する」 を選べばデバイスパスやカメラ番号を直接指定して登録できます。

ラズパイのカメラを 2 台登録できない

同じラズパイに、同じカメラ番号の CSI カメラを 2 台は登録できません。 登録しようとすると「このエッジPC では同じカメラ番号の CSI カメラが既に登録されています」というエラーになります。

同じカメラを重複登録しようとしていないか、デバイス一覧で確認してください。カメラを 2 台接続している場合は、それぞれ別のカメラ番号(0 と 1)で登録します。

録画が再生できない / 録画が残っていない

症状 確認すること
タイムラインに帯が出ない 録画が 有効 か。有効化した日時より前の録画は存在しません
選んだ日に録画がない 保持期間を過ぎて削除されていないか(既定 7 日)
「保持済み」が保持期間より短い 保存先の空き容量不足。空きが下限(既定 5 GB)を下回ると古い録画から自動削除されます
録画が エラー のまま始まらない 保存先が使えていません。下記「データの保存先がエラーになる」を確認してください
保存先を変えたら過去の録画が消えた 「元の場所に残す」を選んだか、移動の途中です。「データの保存先」の「前の保存先に残っているデータ」から「今の保存先へ移す」で移すと、タイムラインに戻ります
再生が始まらない 帯のある時間帯をクリックしているか。帯のない時刻には録画がありません
シークバーでファイルの先へ移動できない 仕様です。シークバーで動けるのは録画ファイル 1 本の範囲です。その先はタイムラインのクリックで移動してください
シークバーがまったく動かせない 音声が G.711 のカメラか、H.265 のカメラを H.265 非対応のブラウザで見ています。エッジPC が変換しながら送るため、タイムラインのクリックで移動してください
再生時にエッジPCの CPU が高騰する カメラが H.265(HEVC)で、H.265 非対応のブラウザ(主に Linux のデスクトップ)で見ています。別のブラウザで見るか、カメラ側を H.264 に変更すると解消します

詳細は録画(NVR)と再生を参照してください。

データの保存先がエラーになる

増設ディスクや NAS を保存先にしている場合、エッジPC 詳細の「データの保存先」が エラー になると録画は開始されません(エッジPC 本体には切り替えません)。同じ理由がカメラの「録画 (NVR)」パネルにも表示されます。

メッセージ 原因と対処
ディレクトリが存在しません マウントされていません。エッジPC で mount を確認してください
マーカーファイル .thingsconnect-recordings がありません マウント先に目印のファイルがありません。エッジPC 詳細の「データの保存先」→「変更」で、その保存先の「使えるようにする」をクリックしてください
書き込めません 所有者の設定か、NAS 側の空き容量・読み取り専用設定を確認してください
絶対パスで指定してください / パスに .. を含められません 設定画面の入力を直してください(例: /mnt/recordings)

「このエッジPC のソフトウェアは保存先の一覧に対応していません」と出る場合は、エッジPC のソフトウェアが更新されるまで、エッジPC 本体か今の設定のまま使ってください。

「NAS をつなぐ」で接続できない場合は、表示された理由で切り分けます。

メッセージ 原因と対処
マウントできませんでした: … Permission denied ユーザー名・パスワード、または NAS 側の共有の設定を確認してください
マウントできませんでした: 15 秒以内に応答がありません NAS のアドレスと、エッジPC から NAS へ届くか(同じネットワークか)を確認してください
NAS を接続しましたが、書き込めません NAS 側で、そのユーザー(NFS はこのエッジPC)に書き込みを許可してください
NAS の接続に対応していません エッジPC のソフトウェアが古いため、更新されるまでは管理者作業でマウントしてください

増設ディスクの操作でよく出るメッセージです。

メッセージ 原因と対処
「増設ディスク」に目的のディスクが出ない エッジPC の OS が入っているディスクは出ません。USB の抜き差しのあと、「変更」を開き直してください
「フォーマットして使う」が出ない ディスクのどこかがマウント中か、エッジPC の設定(fstab)に登録されています。管理者作業でつないだディスクは「保存先を選ぶ」の一覧から選べます
ディスクの容量が一覧と違います 一覧を開いてからディスクが差し替えられました。「変更」を開き直してください
この USB 接続は UAS で不安定になることがあります 録画が途切れる場合は、表示された設定を管理者がエッジPC の起動設定に足して再起動してください

「保存先を選ぶ」の一覧に増設ディスクや NAS が出ない場合は、エッジPC でマウントされているかを確認してください。マウントされていても、OS の領域(/boot など)と、英数字と - _ . / 以外を含むパスは一覧に出ません。「書き込めません」と出る場合は、マウント先の所有者を ggc_user にしてください(SMB はマウントオプションの uid= / gid= で指定します)。NAS の場合は、NAS 側で共有とユーザーに書き込み権限があるかも確認してください。

NAS が一時的に切れた場合は、つながり直すと自動で録画が再開します(最大 1 分ほどかかります)。

録画の保護で警告が出る

エッジPC 詳細の「データの保存先」に出る警告で判断します。

症状 確認すること
「保持日数を過ぎた録画 N 件を保護のため残しています」と出る 保護した区間の録画を残している知らせで、異常ではありません。不要になった保護は再生画面の「録画を保護」から解除してください
「空き容量が足りないため、保護した録画 N ファイルを削除しました」と出る 保護した録画だけで保存先が埋まっています。不要な保護を解除するか、保存先を増設ディスクや NAS に変えてください
「録画を保護」で「エッジPC に接続できません」と出る エッジPC がオフラインです。保護はエッジPC に対して行うので、オンラインになってから操作してください
「エッジPC の更新が必要です」と出る エッジPC のソフトウェアが古く、保護に対応していません

分析・ダッシュボードにデータが出ない

デバイス詳細で現在値が表示されているかを確認します。データ待ち なら、まだ計測値自体が届いていません。

「時系列 DB へ保存する」が ON かを確認します。オフだと現在値は見えても履歴は蓄積されません。

表示期間内にデータがあるかを確認します。分析画面のグラフは直近 1 時間です。

7 日以内のデータかを確認します。それより古い計測値は自動削除されています。

センサの値が正しくない(Modbus)

「値は出るが正しくない」場合、原因はほぼこの 3 つです。

症状 疑うところ
桁が大きく違う(1000 倍など) スケール(生値の単位)
桁違いの値や負の値になる 語順(32bit のとき big / little を入れ替える)
まったく違う値・常に 0 レジスタアドレス / 種別(0 始まりか、FC03 か FC04 か)

クエリでエラーが出る

エラー内容 対処
SELECT または WITH で始まる読み取りクエリのみ実行できます 更新系の SQL は実行できません
複数ステートメントは実行できません ; で区切った複数文は使えません。1 文にまとめてください
タイムアウト 15 秒の上限を超えています。期間を絞る、集計の粒度を粗くするなどして軽くしてください
結果が 0 件 期間・metric_key の指定を確認してください。tenant_id の条件は書く必要がありません

撮影・外部配信が失敗する

  • 撮影に失敗しました(カメラが未接続の可能性があります): カメラの電源、映像ソースの設定、エッジPCの稼働を確認してください。
  • カメラは映っているのに撮影だけ失敗する(RTSP の IP カメラ): カメラのキーフレーム間隔(GOP / I フレーム間隔)が長すぎる可能性があります。撮影はキーフレームが来るまで待つため、間隔が 10 秒を超えると間に合いません。カメラ側の設定で 1〜2 秒にしてください。USB / ラズパイカメラはエッジPC 側で 1 秒間隔にしているため該当しません。
  • RTMP が 接続中... のまま: 主な原因は、ストリームキーの誤り、配信サービス側がまだ配信を受け付けていないこと、上り回線の帯域不足です。パネル内の赤字のエラーメッセージも確認してください。解像度を下げると改善する場合があります。

アナログメーターが読めない / 値がずれる

症状 確認すること
現在値が データ待ち のまま 読み取り対象のカメラがオンラインか。画像から指針を検出できていない場合もこの表示になります
値が実際の指示値と常にずれる キャリブレーションの両端の角度を見直します。「直近の指針角度」と実際の指示値を突き合わせると合わせやすくなります
値が実際の指示値と大きく外れる(何度合わせても合わない) まずカメラの角度を疑ってください。 斜めから写していると読み取れず、しかもエラーにならずもっともらしい値が出ます。傾き 10 度以内、メーターの正面に据え直してください
値が振れる 指針が実際に動いていないか確認したうえで、カメラの固定(振動・ぐらつき)を見直します。照明のムラや映り込みは値にほとんど影響しません
メーターが画角の一部にしか写っていない ROI(0〜1 の割合)で読み取り範囲を絞ると安定します
間隔を短くしても更新が速くならない 仕様です。撮影を伴うため 5 秒が下限です

設定手順はセンサの設定を参照してください。

AI 推論の結果が出ない

モデル状態 対処
ダウンロード中のまま モデルのサイズが大きいか、エッジPCからモデル URL に到達できていません
エラー モデル URL、ファイル形式(.onnx)、モデルの種類、SHA256 を指定した場合はその値を確認してください
実行中だが 結果待ち 入力元カメラがオフラインの可能性があります。閾値が高すぎて結果が捨てられていないかも確認してください

検出の精度が低い場合は、閾値を調整(0.3〜0.7 が目安)し、別のモデルプリセットを試し、カメラの解像度・明るさ・画角を確認してください。→ AI 推論を使う

設定が反映されない

画面で変えた設定はクラウドに保存され、エッジPCに届きます。エッジPCがオフラインの間は反映されませんが、設定は失われず、復帰時に自動的に適用されます。

バッジが 開始中... 停止中... のまま長時間変わらない場合は、デバイスの接続状態を確認してください。停止操作は同じボタンをもう一度押すと再送できます。

MCP クライアントから接続できない

エンドポイントが「組織設定」→「API・MCP」の「AI アプリとの接続」に表示される URL(https://api.thingsconnect.app/api/mcp/<組織 ID>)になっているか確認します。API トークンで接続する場合は https://api.thingsconnect.app/api/mcp でも構いません。

Authorization: Bearer ... ヘッダに有効なトークンが設定されているか確認します(401 が返る場合はトークンの問題です)。

curl で tools/list が返るか確認します。→ 連携サンプル

クライアントが GET でストリームを開こうとしていないか確認します。GET / DELETE は 405 を返します(ステートレス構成のため)。

それでも解決しないときは

ダッシュボード右上の吹き出しのアイコン(フィードバック・問い合わせ)から送ってください。開いている画面と組織・アカウントの情報は自動で添えられるので、問題の起きている画面を開いた状態で送ると切り分けが速くなります。ダッシュボードに入れない場合はお問い合わせから送ってください。

次の情報も書き添えていただけると調査が早くなります。

  • 発生日時(タイムゾーンを明記)
  • 対象のエッジPC名 / デバイス名
  • 画面に表示されたエラーメッセージ(スクリーンショット)
  • エッジPC詳細画面の CPU / メモリ / ディスクの値
  • デバイス一覧の「状態」列の表示

一般的な質問は FAQ も参照してください。

最終更新 2026年10月12日