録画(NVR)と再生
カメラの常時録画を有効にし、タイムラインから再生・書き出しする
ThingsConnect は、カメラの映像をエッジPC 内に常時録画し、Web からタイムラインをたどって再生・書き出しできます。録画データはエッジPC 側にだけ保存され、クラウドには置きません(再生・書き出しのときだけ、エッジPC から中継サーバーを通ってブラウザへ届きます)。保存先はエッジPC 本体のほか、増設ディスクや NAS を指定できます(データの保存先を変える)。残したい区間は保護して自動削除から外せます(録画を保護する)。
録画を有効にする
サイドバーの 「デバイス」 から対象のカメラを開き、「録画」 タブを選びます。
「録画 (NVR)」 パネルの 保持期間(日) を設定します。既定は 7 日で、1〜365 日の範囲で指定できます。変更したら 「保持期間を保存」 をクリックします。
「録画開始」 をクリックします。バッジが 開始中... → 有効 に変われば録画中です。
有効化すると、パネルに現在の状況が表示されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状態 | 録画中 / 待機 / エラー |
| 使用容量 | このカメラの録画が占めているディスク容量 |
| 保持済み | 実際に残っている録画の日数(例: 約 5 日分) |
| エラー | 異常時のみ表示されます |
録画を止めるときは 「録画停止」 をクリックします。停止しても、保存済みの録画は保持期間が過ぎるまで再生できます。
保存サイズを選ぶ
「録画」タブの 「保存サイズ」 パネルで、録画と静止画をそれぞれ カメラの映像のまま保存する(パススルー) か 縮小して保存する かを選べます。既定はどちらもパススルーです。
パネル上部の 「カメラの映像」 で、カメラが実際に出している映像(コーデック・解像度・fps・ビットレートと 1 日あたりの容量の目安)を確認します。録画中は 「録画に書いている量」 も表示されます。
「録画」 と 「静止画」 のプルダウンから、パススルー(カメラの映像のまま)(静止画は 原寸(カメラの解像度のまま))か 幅 1920px まで縮小 / 幅 1280px まで縮小 / 幅 960px まで縮小 / 幅 640px まで縮小 を選びます。カメラの解像度より大きい幅を選んでも拡大はしません。
「保存サイズを保存」 をクリックします。
| 選び方 | 容量 | エッジPC の負荷 |
|---|---|---|
| パススルー | カメラのビットレートどおり | ほぼなし |
| 縮小(録画) | 小さくなる(1080p を 1280px にして約 5 割、640px で約 2 割) | 常時エンコードする。Raspberry Pi 5 で 1 台あたり 1 コアの約 6 割 |
| 縮小(静止画) | 小さくなる | 撮影のたびに 1 回だけなのでほぼなし |
- 録画の縮小は H.264 で保存します。H.265 のカメラでも、縮小した録画はどのブラウザでも変換なしで再生できます。
- 切り替える前の録画は元のサイズのまま残ります。切り替えた時刻で録画ファイルが分かれ、切り替えの前後で数秒途切れます。
- データの保存先が exFAT の増設ディスクや、設定によっては SMB の NAS の場合、録画の縮小は使えません(「録画 (NVR)」パネルにエラーが表示されます)。
- 静止画のサイズは、撮影ジョブと「撮影」ボタンで保存する画像に効きます。撮影プリセットに撮影幅を指定していれば、そちらが優先されます。
AI エージェントからは、MCP ツール get_camera_storage_settings で判断材料を読み、update_camera_storage_settings で変えられます(MCP ツール)。
データの保存先を変える
常時録画は書き込み量が大きいため、エッジPC 本体(多くは SSD)の消耗を避けたい場合は、増設ディスクや NAS に保存先を変えられます。保存先はエッジPC 単位で、そのエッジPC につながる全カメラの録画と、メディアビューワーの写真がそこに保存されます。
増設ディスクも NAS も、ダッシュボードだけでつなげます。 エッジPC にログインする作業はありません。
サイドバーの「エッジPC」から対象のエッジPC を開き、「データの保存先」の「変更」をクリックします。
増設ディスクを使う場合は、エッジPC に USB などでつないでから、「増設ディスク」の一覧で操作します。
| 操作 | 使いどころ |
|---|---|
| フォーマットして使う | 新しいディスクや、中身が要らないディスク。ディスク全体を録画用に初期化します(中身はすべて消えます) |
| そのまま使う | 以前 ThingsConnect で使っていたディスクなど、ext4 / xfs でフォーマット済みのもの。中身は消しません |
フォーマットするときは、確認のためにディスクの容量(GB)の入力を求められます。エッジPC の OS が入っているディスクは一覧に出ません。つないだディスクは、そのまま保存先に選ばれます。
NAS を使う場合は、「NAS をつなぐ」をクリックして接続先を入力し、「接続」をクリックします。
| 項目 | 入力するもの |
|---|---|
| 種類 | SMB(Windows 共有・多くの NAS)または NFS |
| NAS のアドレス | IP アドレスかホスト名(例: 192.168.1.10) |
| 共有名 / エクスポート | SMB は共有名(例: recordings)、NFS はエクスポートのパス(例: /volume1/recordings) |
| ユーザー名 / パスワード | SMB のみ。NAS 側で、このユーザーが共有に書き込めるようにしておいてください |
接続すると、NAS がそのまま保存先に選ばれます。パスワードはエッジPC にだけ保存され、ダッシュボードには残りません。エッジPC を再起動しても自動でつながります。
「保存先を選ぶ」の一覧から保存先を選びます。 一覧には「エッジPC 本体」と、エッジPC につないである増設ディスクや NAS が容量とあわせて出ます。手順 2・3 でつないだものは、はじめから選ばれています。
「保存先の目印がありません」と出ていて選べない保存先は、**「使えるようにする」をクリックすると目印のファイルが作られ、選べるようになります。一覧に出ない場合は「再取得」**をクリックしてください。
**「空き容量の下限(GB)」**を必要に応じて変更します。既定は 5 GB です。NAS など容量の大きい保存先では大きめの値にしてください。
**「保存」をクリックします。「データの保存先」**に状態が表示されます。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 利用可 / エラー | 保存先に書き込めるかどうか |
| 設定 | 画面で指定した保存先 |
| 実際の保存先 | エッジPC が実際に使っているパス |
| 容量 | 保存先の使用量と全容量 |
| 空き容量の下限 | この値を下回ると古い録画から削除します |
NAS や増設ディスクを外すときは、先に保存先を別の場所に変えてから、一覧の 「切断」(NAS)/ 「取り外す」(増設ディスク)をクリックします。保存先に使っているものは外せません。取り外しても増設ディスクの中身は消えません。
保存先を変える前のデータ
保存先を選び直すと、**「切り替え前のデータ」**で、それまでの録画と写真をどうするかを選べます。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 新しい保存先へ移す(既定) | 保存したあと、エッジPC が裏で新しい保存先へ運びます。録画は止まりません。運び終えたものから再生画面のタイムラインに出ます |
| 元の場所に残す | 何も運びません。元の場所の録画は再生画面のタイムラインに出なくなります(写真は元の場所が読めるうちは見えます) |
| 録画を削除する | 録画とサムネイルを消し、写真だけ移します |
移す量と、入りきらずに消える量は、選んだときに表示されます。新しい保存先に入りきらないときは、写真と保護した録画を優先して残し、古い録画から削除します。
進み具合は「データの保存先」に表示され、「取りやめる」で止められます(残りは元の場所に残ります)。NAS が一時的に切れるなど途中で止まった場合も、つながり直すと続きから再開します。
録画を保護する
エッジPC の録画は保持期間を過ぎると自動で削除されます。事故・盗難・クレームの証拠など残したい区間は保護すると、保持期間を過ぎても削除されません。
再生画面で、残したい時刻の付近をタイムラインから再生します。
画面下の 「録画を保護」 に、再生した時刻の前後 5 分がエッジPC の現地時刻で入ります。開始と終了を必要に応じて直します(1 回に指定できるのは 7 日まで)。何があったかを メモ に残せます。
「保護する」 をクリックします。
保護した区間はタイムラインの下端に橙色の線で表示され、「録画を保護」の一覧に並びます。解除するときは一覧のごみ箱のアイコンをクリックします。保持期間を過ぎている録画は、解除すると次の自動削除で消えます。
AI エージェントからも、MCP ツール protect_recording で同じように保護できます(MCP ツール)。
- 保護・一覧・解除はエッジPC に対して行うので、エッジPC がオフラインのときは操作できません。
- 1 台のカメラで保護できるのは 200 区間までです。
お客様のストレージや Kinesis Video Streams へ送りたい場合
お客様の S3(S3 互換を含む)・Azure Blob・Google Cloud Storage や、Amazon Kinesis Video Streams へ録画を送るには、独自コンポーネント(Docker)を使います。独自コンポーネントは録画を読み取り専用で受け取れます。公開コンポーネントの「録画の同期」を使えば、作らずに送れます。この経路で送った録画は、ダッシュボードからは再生できません。
録画を再生する
サイドバーの 「録画再生」 を開き、カメラの行をクリックすると再生画面になります。一覧はデバイス一覧と同じ絞り込みができます。
ほかに、デバイス詳細の右上にある 「録画」、「録画」タブの 「録画を再生 →」、ライブ映像の個別画面の右上にある 「録画」 からも開けます。
再生画面の右上のプルダウンで別のカメラの録画へ切り替えられます。「ライブ映像」 でそのカメラのライブ映像へ、左上の 「録画一覧」 で一覧へ戻ります。
画面の使い方
日付を選ぶ
画面上部の日付ピッカーで対象日を指定します。初回は最新の録画がある日が自動で選ばれます。左右の矢印で前日・翌日に移動できます。日付の区切り(0〜24 時)と画面の時刻はエッジPC の現地時刻です。ブラウザと違うタイムゾーンのときは 時刻は現地時刻(America/New_York)で表示しています と出ます。
タイムラインで時刻を選ぶ
再生する
タイムラインの下にフィルムストリップ(等間隔のサムネイル)が並びます。ここからも目的の時間帯を探せます。再生速度は 0.5x / 1x / 2x / 4x から選べ、フルスクリーンでも表示できます。
映像はエッジPC から中継サーバーを通ってブラウザへ届き、クラウドには残りません。エッジPC がオフラインの間は再生できません。
録画を書き出す(エクスポート)
録画再生画面の 「録画を書き出す」 パネルで区間を指定すると、その区間の録画を MP4 ファイルとしてダウンロードできます。
タイムラインで書き出したい時刻をクリックします。開始にその時刻、終了に 10 分後が入ります。
開始 と 終了 を必要な区間に合わせます(エッジPC の現地時刻。一度に 24 時間まで)。
下に並んだファイルごとに 「ダウンロード」 をクリックします。
- ファイルは、録画が途切れているところと 1 時間ごとに分かれます。 カメラの再接続などで録画に数秒の切れ目があると、その前後は別のファイルになります。
- 映像はカメラの録画のまま(変換なし)です。 H.265 のカメラの録画は H.265 のまま書き出されるので、再生できないプレイヤーでは VLC などを使ってください。音声は多くのプレイヤーで再生できる AAC に変換します。
- ファイル名は「カメラ名_日時.mp4」(エッジPC の現地時刻)です。
- 再生画面の上部の 「ダウンロード」 ボタンでは、クリックした時刻からその録画ファイル(10 分)の終わりまでを保存できます。
運用上の注意
- 録画データはエッジPC 内にあります。 エッジPC が故障・撤去されると録画も失われます。重要な映像はダウンロードして別の場所に保管してください。
- 保持期間を過ぎた録画は自動削除されます。 既定は 7 日です。残したい区間は保護してください。
- H.265(HEVC)のカメラは、ブラウザが対応していればそのまま再生します。 対応していないブラウザ(主に Linux のデスクトップ)では H.264 に変換して再生するため、エッジPC の CPU 負荷が高くなり、画質も 720p に下がります。特に理由がなければカメラ側の設定を H.264 にすることをおすすめします。
- 録画とライブ視聴は独立しています。 録画だけを有効にして、普段は映像を見ない運用もできます。