エッジPCの配備
エッジPCがどう構成され、誰が何を用意するのか。設置時に必要な作業と確認手順
このページでは、エッジPC の設置にあたって誰が何を用意し、設置時に何をするのかをまとめています。クラウドとエッジPC の役割はシステム構成を参照してください。
役割分担
| 作業 | 担当 | 時期 |
|---|---|---|
| エッジPC の調達・OS セットアップ | 利用者(または協議のうえ REDIMPULZ) | 設置前 |
| 設置・ネットワーク接続 | 利用者 | 設置時 |
| ダッシュボードへのエッジPC 登録 | 利用者 | 設置時 |
| ソフトウェアの導入・証明書発行 | セットアップコマンドが自動で実施 | 設置時 |
| 公開用の接続の作成・設定 | 管理画面とセットアップコマンドが自動で実施 | 設置時 |
| ThingsConnect のソフトウェアの配信 | REDIMPULZ(クラウドから自動配信) | 設置時・更新時 |
| カメラ・センサの登録 | 利用者 | 設置後、随時 |
設置場所の要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Ubuntu 24.04 LTS 以降(64-bit) |
| 機体 | x86-64 ミニPC(RAM 8 GB 以上推奨)、または ARM シングルボードコンピュータ(Raspberry Pi 4 / RAM 4 GB 以上)→ 対応デバイス一覧 |
| ネットワーク(外向き) | HTTPS(443)でインターネットへ到達できること。 インバウンドのポート開放は不要です |
| ネットワーク(内向き) | カメラ・センサと同じネットワークから到達できること(RTSP 554、センサの TCP ポートなど) |
| 電源 | 常時通電。停電後は自動起動します |
| ディスク | 常時録画する場合は容量の見積もりが必要です(→ 録画(NVR)と再生)。SSD を推奨します |
設置時の手順
エッジPC を設置してネットワークに接続する
カメラ・センサと同じネットワークに置き、インターネットへ出られることを確認します。
ダッシュボードでエッジPC を登録する
「エッジPC」→「エッジPCを追加」で 名前だけを入力して保存します(例: 第1工場)。EDGE ID と公開先は自動で決まるため、入力する項目はほかにありません。
保存すると、エッジPC で実行するコマンドが表示されます。 画面を閉じるとこのコマンドは表示されなくなるので、その場でコピーしてください(詳細画面から出し直せます)。
エッジPC でコマンドを実行する
コピーしたコマンドをエッジPC のターミナルに貼り付けて実行します。次の作業をまとめて行うため、10〜20 分ほどかかります。
- 必要なソフトウェアの導入とクラウドへの登録
- 公開用の接続の常駐
- ThingsConnect の配信と起動の確認
エッジPC に AWS の認証情報は要りません。 コマンドに含まれるのは使い捨てのトークンだけです。通信に使う秘密鍵はエッジPC 内で作られ、外に出ません。
詳しい手順と注意点は エッジPCの登録と監視 を参照してください。
オンラインになったことを確認する
登録したエッジPC の行をクリックして詳細画面を開きます。CPU / メモリ / ディスクの値が表示されれば、エッジPC はクラウドと通信できています。
状態は — セットアップ待ち → — セットアップ中 → ● オンライン と変わります。— セットアップ中 は登録が済み、ソフトの配信を待っている状態です。コマンドの最後に ThingsConnect is running と表示されれば、まもなく ● オンライン になります。
カメラ・センサを登録する
独自コンポーネント(Docker)を使う場合
自作の処理を Docker コンテナで動かすには、エッジPC に Docker が要ります。セットアップコマンドが導入するので、通常は作業不要です。詳細は コンポーネント を参照してください。
更新
更新はエッジPC ごとのメンテナンス時間帯(既定はエッジPC の現地時刻の 03:00〜05:00)にまとめて行います。時間帯と、OS の自動更新・自動再起動の有効 / 無効はエッジPC 詳細画面の「更新」で変えられます(→ エッジPCの登録と監視)。
| 対象 | 誰が | 内容 |
|---|---|---|
| ThingsConnect のソフトウェア | REDIMPULZ(クラウドから自動配信) | 常に最新のバージョンで動きます。バージョンは選べません。配信が届いても、メンテナンス時間帯まで待って当てます。AI 推論に使う Python もこのとき一緒に更新します(Python と推論のライブラリは、エッジPC が公式の配布元から取得します) |
| OS のセキュリティ更新(Java を含む) | エッジPC が自動で当てる(既定) | 時間帯に 1 日 1 回当てます。無効にした場合は利用者が行ってください |
| 再起動(カーネルなどの更新後) | エッジPC が自動で行う(既定) | 時間帯の中で、必要なときだけ再起動します。無効にした場合は利用者が行ってください |
| OS のセキュリティ更新以外(版の更新など) | 利用者 | 自動では当てません |
更新中は録画と検知が止まります。ソフトウェアの更新で数十秒、再起動で 1〜2 分ほどです。エッジPC 詳細画面のタイトル横のバッジで、現在動作しているバージョンを確認できます。
撤去・移設するとき
| ケース | 対応 |
|---|---|
| 別ネットワークへ移設して URL が変わった | エッジPC の編集画面で Base URL を変更します |
| エッジPC を交換した | 古いエッジPC を撤去してから、新しいエッジPC を追加してセットアップコマンドを実行します。デバイスは登録し直しになります |
| 拠点を閉じる・機体を返却する | エッジPC を撤去します。紐づくデバイスもすべて削除され、この操作は取り消せません |
撤去はクラウドと機体の両方を片付けます。 ダッシュボードで「撤去コマンドを出す」を押し、表示されたコマンドを機体で実行すると、ThingsConnect のソフトウェア・公開用の接続・録画・デバイス証明書が機体から消えます。その報告を受けて、クラウド側(エッジPC・デバイス・公開先の URL)も削除されます。手順と、機体に行けないときの扱いは エッジPC の管理 を参照してください。