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このページの内容

システム構成

クラウドとエッジPCの役割分担、設定と映像・データの流れ、用語の定義

ThingsConnect は「クラウド(ThingsConnect 本体)」と「現場に置くエッジPC」の 2 層でできています。このページでは、運用中に迷わないようどこで何が起きているかを先に押さえます。操作手順は使い方ガイドを参照してください。

全体像

使う人・仕組み
ブラウザダッシュボード
AI エージェントMCP
既存システムREST API
クラウドThingsConnect
デバイスと設定の管理
計測値の蓄積・分析
ユーザーと権限の管理
MCP / REST API
拠点エッジPC
映像の取り込み・常時録画
ライブ映像・静止画
AI 推論
センサの読み取り
現場の機器
カメラIP / USB / ラズパイ
センサ電子天秤・温度計・Modbus 機器など
点線: 映像・録画・写真は、ブラウザがエッジPC の Base URL(中継サーバー経由)から直接受け取ります。

役割分担は「映像処理と AI 推論はエッジPC で完結、設定と可視化はクラウド」です。映像そのものをクラウドへ常時送らないため、回線とプライバシーの負担を抑えられます。

クラウドは AWS 上で当社が運用します。エッジPC には、セットアップのコマンドが AWS IoT Greengrass と ThingsConnect のソフトウェアを導入します。

覚えておく 3 つのポイント

運用で起きる「思ったとおりに動かない」の大半は、この 3 つのどれかで説明がつきます。

1. 設定はクラウドに保存され、エッジPC が反映する

画面や MCP での操作(録画 ON、ライブ映像の有効化、閾値の変更など)は、まずクラウドに保存されます。エッジPC はそれを受け取って反映し、反映した状態をクラウドへ返します。画面は「保存した設定」と「エッジPC の実際の状態」の両方を見て表示しています。

ダッシュボード / MCP / API設定を変更
クラウド設定を保存
エッジPC反映して状態を返す

このため、次のような挙動になります。

  • バッジが 開始中... 停止中... と出るのは、設定とエッジPC の実際の状態が一致するまでの過渡状態です。
  • エッジPC がオフラインでも設定は失われません。 復帰時に最新の設定を受け取って反映します。
  • 逆に言えば、エッジPC がオフラインの間は反映されません。反映されないときはまずエッジPC の接続状態を確認します。

2. 映像・録画・写真はブラウザがエッジPC から直接受け取る

ライブ映像・録画・写真は、ブラウザがエッジPC の Base URL から直接受け取ります。 クラウドは視聴に使う有効期限つきの URL を発行するだけで、映像そのものはクラウドを通りません。Gateway シークレットはブラウザに渡りません。

管理画面から登録したエッジPC の Base URL は、当社の中継サーバーの URL になります。エッジPC から中継サーバーへ外向きに接続しておくので、拠点のファイアウォールでポートを開けなくても社外から視聴できます。

機能 経路
ライブ映像・録画の再生と書き出し・写真 ブラウザ → Base URL → エッジPC
設定の変更・状態の表示・計測値 ブラウザ → クラウド → エッジPC

3. 計測値は現在値と履歴で扱いが分かれる

センサと AI 推論の値は、現在値と履歴で別々に扱います。

センサ / AI 推論
エッジPC
現在値デバイス一覧・詳細5 秒ごとに更新
履歴分析 / ダッシュボード / クエリクラウドに 7 日間保存
  • 現在値は、履歴の保存を切っていても表示され続けます。
  • 履歴はデバイスごとに ON / OFF を切り替えられ、既定は ON です。
  • 履歴の保持期間は 7 日で、それより古いものは毎日自動削除されます。
  • クラウドへ送れなかった計測値はエッジPC 内に退避され、通信が復旧すると古い順に自動で再送されます。

用語

用語 意味
エッジPC 現場に設置した ThingsConnect 稼働機。多くの構成では「拠点」と 1 対 1 で対応します
EDGE ID エッジPC を識別する ID。登録時に自動で決まります
Base URL エッジPC Gateway の URL。ライブ映像・静止画・録画の取得元です。例 https://edge-01.example.com
Gateway シークレット エッジPC登録時にクラウドが発行する共有秘密。エッジPCからの計測値取込と、クラウドからエッジPC Gateway への接続を認証します。ブラウザには渡りません
デバイス エッジPCにぶら下がる機器。カメラ / センサ / AI 推論 の 3 種別があります
デバイス ID <EDGE ID>__<UUID> 形式。どのエッジPCの機器かが ID だけで判別できます
metric_key 計測値の「器」となるキー(weight・temperature・object_count など)。分析・クエリはこのキー単位で行います
組織(テナント) 利用者の単位。デバイス・ダッシュボード・保存クエリは組織内で共有されます

エッジPC が担うこと

エッジPC の役割は次のとおりです。利用者が設定ファイルを直接編集する運用はありません。

役割 内容
映像の取り込み カメラの映像を受け取り、視聴・録画・AI 推論の各用途へ配ります
常時録画(NVR)と再生 映像を再エンコードせずディスクへ保存し、時刻を指定した再生・書き出しに応えます
配信・撮影 ライブ映像、外部配信(RTMP)、静止画を生成します
AI 推論 AI 推論デバイスのモデル(ONNX)を CPU で実行します。GPU は不要です
センサの読み取り 電文 / Modbus でセンサから値を読みます(TCP またはシリアル直結)
Gateway 映像・静止画・録画をクラウドとブラウザへ返す HTTP サーバ(ポート 3001)

1 台のカメラを視聴・録画・AI 推論に同時に使っても、カメラから受け取る映像は 1 本です。 録画は再エンコードせずに保存するため、録画自体は CPU をほとんど使いません。

データの保存先はエッジPC 本体のほか、増設ディスクや NAS のマウント先を指定できます(エッジPC ごとに 1 つ)。常時録画は書き込み量が大きいため、本体 SSD の消耗を避けたい場合に使います。エッジPC は書き込めることを確認してから録画を始めます(確認できないときは本体に切り替えず録画を止めます)。→ 録画(NVR)と再生

録画はクラウドへ送りません。 残したい区間はエッジPC の中で自動削除から保護します(手動・AI エージェント)。機体の外に残すのはダウンロードか、お客様のストレージへ同期する独自コンポーネントです。→ 録画を保護する

認証とテナント隔離

入口 認証 範囲
ダッシュボード サインイン(セッション Cookie) サインインしたユーザーの組織
MCP / REST API(/api/v1) 組織単位のトークン(Bearer) トークンが紐づく組織
計測値・イベントの取込 エッジPCの Gateway シークレット(Bearer) シークレットが紐づく組織とエッジPC
エッジPC Gateway(映像・静止画・録画) Gateway シークレット(Bearer)または署名付き URL そのエッジPC

どの入口から入っても、参照・操作できるのは認証情報から解決した組織の中だけです。任意 SQL(クエリ)も同じで、SQL をどう書いても他の組織の行は返りません。

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最終更新 2026年10月11日